音楽史トライアル(バロック)

モンテヴェルディのマドリガーレ~新様式と古様式

モンテヴェルディは1587年にマドリガーレ集第一巻を出版して以来、マドリガーレを書き続けたが、それらは様々な時代の様式を反映している。最初の頃はフランドル楽派以来の伝統的な対位法によっているが、第3巻以来、や半音階の多用が目立ち、第4巻があまりにも斬新だったことから、によって批判されてしまった。それに対してモンテヴェルディは第5巻の序文で、自分はテキスト(詩)の激しい感情を表現するために新しい様式に従っただけと答えた。さらに同巻はバロック音楽特有のを付けて出版している。