音楽史トライアル(バロック)

モンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》

モンテヴェルディは1613年にヴェネツィアのサン・マルコ聖堂の音楽監督に就任し、礼拝のための音楽を作曲したが、その一方でオペラも手掛けている。晩年に作曲された2つのオペラ《ポッペアの戴冠》と《ユリシーズの帰郷》が現存している。台本はブゼネッロ。タキトゥスの『年代記』の中の、ローマ皇帝が登場し、の働きによって、妃のオッターヴィアを追放し、哲学者を自死させて、愛人のポッペアを王妃として戴冠させるというもの。初期オペラの傑作として現在でもしばしば上演されている。