音楽史トライアル(現代)

クラム

ジョージ・クラムは1929年生まれのアメリカの作曲家である。その作風は、マーラー、ドビュッシー、そしてバルトークに影響を受けており、「新ロマン主義」の作曲家と呼ばれることもある。「暗黒界からの13のイメージ」というサブタイトルを有する1970年の弦楽四重奏のためのは、13曲から構成される。6曲目の〈涙のパヴァーヌ〉においては、の第2楽章の主題が引用されている。バルトークの《ミクロコスモス》に触発された《マクロコスモス》も有名であり、第4巻まで出版されている。ピアノ・ソロで演奏される第1巻と第2巻はそれぞれ12曲から構成され、各曲にの名前が付けられている。