1862年にチェコのプラハで国民劇場が建設されることが決まり、スメタナやドヴォルザークはこの劇場のために、チェコ語のオペラを作曲した。そのなかでは、スメタナの第2作目のオペラである Select... 《リブシェ》 《売られた花嫁》 《ダリボル》 《秘密》 や、水の精の悲恋を描いたドヴォルザークの Select... 《ルサルカ》 《ディミトリー》 《アルミダ》 《ヴァンダ》 がとくに有名である。1904年にブルノで初演されたヤナーチェクのオペラ Select... 《カーチャ・カバノヴァー》 《イェヌーファ》 《利口な女狐の物語》 《マクロプロス事件》 も、もともとはこのプラハの国民劇場で上演されることをめざして作られた。作曲者の念願通りプラハで上演されたのは、初演から12年たった1916年のことであった。