音楽史トライアル(バロック)

パーセル

ヘンリー・パーセルは「イギリスのオルフェウス」と称えられる中期バロックの大作曲家。少年時代からロンドンの王室付属礼拝堂で歌い、弱冠18歳で王室弦楽合奏団の常任作曲家に就任した。

イギリス独自の典礼音楽や宮廷の祝典音楽オード、室内楽、歌曲、劇の付随音楽などを作曲し、36歳で他界した。とりわけ、は英語のテキストを持ち、イギリス人の作曲家によって書かれた最初期の名作として知られる。

王女ディドーの歌う「私が大地に横たえられた時」は、半音下降する低音のパッセージで始まるバロック期に愛好されたバスの典型である。