音楽史トライアル(その他)

和声論 その1

ジャン・フィリップ・ラモー(1683~1764)は、バロック期のフランスを代表する作曲家であるとともに、音楽理論家でもある。ラモーは『自然の原理に還元された和声論』(1722)において、という考え方を導入した。これは、1本の弦を張った楽器であるの弦長を分割することによって、長三和音のすべての音が導き出せることから、その楽器で得られる音こそ、その長三和音の基礎をなすという考え方である。さらに、オクターブ関係にある音が同じであると認識することによって、和音のという考え方も提示した。