音楽史トライアル(バロック)

18世紀のフランスの田園趣味

17~18世紀のフランスの貴族社会では田園趣味が愛好され、宮廷ではフランス各地のフォークダンスが踊られた。地方の庶民のダンスが宮廷ダンスとなったものに、リゴードンやブーレ、メヌエットの他、ブルターニュ地方起源のアウフタクトで始まる2拍子系のダンスで、バッハのフランス組曲第5番の第4曲等で知られるがある。また、ルイ15世の治世には宮廷人たちの間で、古代ギリシャの理想郷アルカディアを舞台とし、羊飼いやニンフらが登場すると呼ばれる劇音楽や農民たちの楽器が流行した。こうした楽器の中には、バグパイプ風の農民の楽器やハーディガーディがある。