佐藤昌弘
レ・ファ・ラ・ドからなるDm7、ファ・ラ・ド・ミ♭からなるF7、ソ♯・シ・レ・ファからなるG♯dim7…などなど、ご存知のようにコード(和音)には、とてもたくさんの種類がありますね。
しかしそれらを、ただ並べただけではハーモニーにはなりません。いくつかの単語を、ただ並べただけでは文章にならないのと同じことです。コードとコードをいかにつないで、きれいなハーモニーを形作っていくか、そのためのルールと方法が「コード進行法」で、これからその基礎をお話していきます。
なお、この講座では、トライアド(三和音)の四声体のハーモニーでなく、セブンス・コードやシックス・コードによるいわゆる四和音のハーモニーをとりあげていること、また、5声による譜例中には、クラシックの和声学では避けられている進行(連続5度、連続8度など)も含まれていることを、あらかじめお断りしておきます。それでは始めましょう。
本学教授 佐藤昌弘
コードの構造やカデンツの基本をわかりやすく解説
その調の主和音以外のダイアトニック・コードにドミナント・モーションする和音とは?
パッシング・ディミニッシュ・コード(経過的な減七の和音)とは?
部分的な転調で響きのニュアンスを変化
トライアド(三和音)を少々味付け
代理コードの構造と使い方
テンションの基本とリッチな響きの作り方
ポップスで定番の便利な転調法を伝授