コードネームは、アメリカ生まれのジャズをはじめとした様々な音楽に用いられている記号で、和音の構成音を表します。
最近ではジャズやポピュラーで用いられるだけでなく、クラシックの分野でも用いられることがあり、その基礎を学んでおくことが重要になりました。
ここでは「和音の種類」のコーナーで得られる知識をもとに、コードネームをご紹介します。
コードネームの書き方は、世界でも日本でも統一されておらず、いろいろな書き方が混在しています。
ここでは日本でよく使用されている書き方を中心に説明します。
コードネームは次のように、根音を示す「英語の音名(大文字)」と「和音の種類や形体」を続けて書きます。
例1)C を根音とする短三和音は、
根音の音名 |
和音の種類、形体 |
コードネーム |
||
---|---|---|---|---|
シー |
マイナー |
シー・マイナー |
||
+ |
= |
例2)D を根音とする増三和音は、
根音の音名 |
和音の種類、形体 |
コードネーム |
||
---|---|---|---|---|
ディー |
オーギュメント |
ディー・オーギュメント |
||
+ |
= |
※「根音」のことを「ルート」と言います。
三和音のコードネームは以下の4種類です。
長三和音は和音の形体を省略します。
短三和音は「m」(マイナー)を書きます。
減三和音は「dim」(ディミニッシュ)を書きます。
または短三和音の第5音を半音下げたと言う意味で「m-5」(マイナー・フラットファイブ)を書く方法もあります。
※ディミニッシュは「減七の和音」 を表す場合もあるので注意が必要です(理由は後述)。そのため、どうしても減三和音を示したい場合は「m-5」を用いるほうが安全です。
増三和音は「aug」(オーギュメント) を書きます。