テンションとはコードトーン(構成音)以外に付け加える音です。
例えば、C Major 7thにDの音を加えた場合と、Fの音を加えた場合を比べるとFを加えた場合は全体の響きが非常に不協になりもともとのMajor 7thのコードの響きを邪魔するものになります。
このように「元々のコード感をこわすような不協音程」はテンションとしては使われません。
ですので、C Major 7thにはFはテンションとしては使えない音で、DはC Major 7thに加えることのできる音です。
テンションは元々あるコードトーンの上に付け加える音です。
上に付け加えコードをさらに広げるので(Extension)、コードトーンの最も上の音である7thのさらに上の9th、11th、13thなどという呼び方をし、半音上がったり下がったりする場合はそこに♯や♭を加えます。
元々のコードの響きを邪魔することなく、コードに広がりをもたせる音はコードタイプによって異なります。
以下、各4和音のコードに使われるテンションです。
同じコード進行が、テンションを加えることによって、複雑な色合いをもつコード進行に変化します。
テンションはコードを演奏する際に用いられるだけでなく、アドリブの音としても頻繁に用いられます。
各コードにあるテンションの音の響きをそれぞれ試してアドリブにも取り入れてみてください。
より広がりのある音使いがうまれます。