ここでは、ショパンの「前奏曲集 Op.28」 から、第7番を例として説明する事にします。
この曲は製薬会社のテレビCMとして昔から流れているので、ピアノを専門としていない方もよく耳にされているはずです。今回はメロディーについて考察するので、メロディーラインだけの楽譜[譜例1]を見ながら聴いてみましょう。
[譜例1]
このメロディーの中には和音を構成している音(伴奏の和音に含まれている音)とそれ以外の音があります。
和音を構成していない音の方が装飾等の役割を果たしているのでメロディーにゆれやニュアンスを与え、その曲が持つ独特の世界を表現したりする事もありますが、今回はそれよりもっと大事な骨組みを見て行く事にしましょう。