総合音楽講座 > 第8回 ピタゴラスと平均律とトランペット > P7

換え指について

中音域以上になると、一つの音程にいくつかの運指がある音があります。

次にその振動数比を挙げます。どの運指を選ぶかは、その狙いに合わせて、PAGE 6の表 の平均律/ピタゴラス調律/アリストクセノス音律/ツァルリーノ音律/通常使われるトランペットの運指で得られる振動数比を参考に選んで下さい。

但し、最終的には、そういうことが聴き取れる耳を養成することが大切です。

クリックで大きな画像

トロンボーンの音程構造

トロンボーンは金管楽器の中では最も古くから半音を演奏することができた楽器ですが、スライドを全く伸ばさないポジション(第1ポジション)から、目一杯伸ばしたポジション(第7ポジション)まで、7つの半音を演奏することができます。

ですが、前途のように、そのポジション間の長さは、伸ばすにつれて広くなります。

ナチュラルトランペットの場合

ナチュラルトランペットの運指表を見て下さい。

では1つ孔を持つ楽器についてはどうなるかというと、下の表のようになります。

第4倍音(ド)・第5倍音(ミ)・第6倍音(ソ)を同時に鳴らすと、純正調の長3和音が出来上がります。

第7倍音(シ♭)はいわゆる属7の音ですが、単独で聴くと、平均律に慣らされた私たちの耳には、かなり低く聴こえます。

第3倍音(レ)はまずまず普通に聴こえます。

第11倍音(ファ♯)は、外れた音に聴こえてしまいます。