楽器はずっと同じかたち、材質で存在していたのではありません。時代にあわせて新しい工夫や改良がされてきました。現代でも管楽器の最低音が変わったりするように、バッハの時代にはその時代の求めていた楽器を、ベートーヴェンの時代にはその当時改良され一番よいとされた楽器を使う、というように時代とともに楽器の音は変化してきました。
楽器も演奏者の人数も、演奏会場の広さも今とは異なっていました。当然、演奏方法も違います。現在は作曲当時の楽器、奏法を研究し復元して演奏することもあります。もちろん現代の楽器での “名演奏” もたくさんあります。
豊かで輝かしい弦楽器の音の世界を楽しんでください。
このコーナーを読んでいただき、ありがとうございました。
大江 千佳子
続いて、弦楽四重奏曲の鑑賞(次のページ)と、弦楽四重奏を用いた 聴音学習 を実施できます。